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劫財~四柱推命が語る人間関係

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四柱推命を学んで10年になる占い師です。今回は四柱推命における「劫財(ごうざい)」という星について、私の経験も交えながら詳しくお話ししていきたいと思います。

実は最近、相談に来られるクライアントさんの中でも、人間関係の悩みを抱える方が増えているんです。その原因を四柱推命で紐解いていくと、しばしば「劫財」という星が関係していることに気づきました。

劫財というのは、一見すると魅力的な性質を持つ星なんです。例えば、劫財を持つ人は社交的で人当たりが良く、パーティーなどでも会話を楽しむことができる、そんな魅力的な存在です。しかし、この星には複雑な一面があって、それが人間関係に影響を与えることがあります。

私が四柱推命協会で学んでいた頃、ある興味深い事例に出会いました。30代の女性クライアントさんの鑑定をさせていただいた時のことです。彼女は仕事も出来て、周りからの評価も高かったのですが、なぜか親密な人間関係が続かないという悩みを抱えていました。占いをしてみると、その方の日柱に劫財があったんです。

実は劫財を持つ人には、表と裏の顔があります。表面的には協調性があって社交的に見えますが、内面には強い自我と頑固さを秘めているんです。これは決して悪いことではありません。むしろ、その特徴を理解して活かすことで、より良い人間関係を築くことができます。

特に興味深いのは、劫財を持つ人の上昇志向の強さです。たとえば、ビジネスの世界では、この特質が大きな武器となることがあります。相手の立場や状況を瞬時に理解し、柔軟に対応できる能力は、ビジネスシーンでは非常に重宝されます。

ただし、注意点もあります。劫財の持ち主は、時として損得勘定で人間関係を構築してしまう傾向があります。これは意識的というよりも、本能的な部分かもしれません。例えば、仕事関係では素晴らしい成果を上げながら、プライベートでの人間関係に悩むという方によく出会います。

年柱に劫財がある場合は、早くから自立を求められる傾向があります。私の経験では、20代前半から一人暮らしを始めていたり、実家を離れて活動している方が多いように感じます。これは必ずしもネガティブなことではなく、むしろ早い段階で社会性を身につけるチャンスとも言えます。

月柱に劫財がある方は、家族関係にやや複雑さを抱えることがあります。ただし、その分、仕事面でリーダーシップを発揮する才能に恵まれています。実際、私のクライアントさんの中にも、若くして管理職に抜擢された方が何人もいらっしゃいます。

日柱に劫財がある方は、恋愛に関して特徴的な傾向が見られます。刺激的な恋愛に惹かれやすい一方で、結婚となると慎重になる傾向があります。これは、自身の自由や独立性を大切にする性質の表れかもしれません。

時柱に劫財がある場合は、人生の後半に金銭的な変動が訪れる可能性があります。ただし、社交性という強みは生涯を通じて発揮されることが多いので、人脈を活かした復活も期待できます。

また、劫財が空亡(くうぼう)の位置にある場合は要注意です。理想とする人間関係を築くことに苦労する可能性があります。しかし、これも自分の特徴を理解し、適切に対処することで改善できます。

このように劫財は、一筋縄ではいかない複雑な性質を持つ星です。でも、その特徴を理解し、上手く付き合っていくことで、むしろ強みに変えることができます。大切なのは、自分の持つ劫財の性質を理解し、それを活かしながら、バランスの取れた人間関係を築いていくことなのです。

皆さんも、自分の命式に劫財があるかどうか、一度確認してみてはいかがでしょうか。その特徴を理解することで、より良い人間関係や人生の選択ができるようになるかもしれません。